「Z世代の次は何か?」とお探しの広報・マーケティング担当者様へ。
本記事では、Z世代リポーターが自身の弟(α世代)のデジタル行動を観察し、その衝撃的な実態をレポートします。「ググらない」「動画は見るものではない」——AIネイティブたちの超・合理的な価値観は、これからの広報戦略を根本から変える兆しです。彼らの特徴を正しく理解し、2030年に向けた戦略シフトのヒントを掴んでください。
1.α(アルファ)世代とは? Z世代の次を担うAIネイティブたち
まず基本的な定義を押さえておきましょう。α世代(Generation Alpha)とは、一般的に2010年から2024年頃までに生まれた世代を指します。
彼らの多くは、デジタルリテラシーが高い「ミレニアル世代」を親に持ちます。生まれた時からスマートフォンやタブレットが育児ツールとして身近にあり、物心ついた頃にはAIスピーカーがリビングにあった、正真正銘の「AIネイティブ」です。
Z世代が「デジタルを使いこなす最初の世代」だとすれば、α世代はデジタルが空気のように存在する世界で育った最初の世代と言えるでしょう。その環境の違いは、行動様式に決定的な差を生んでいます。
2.衝撃の検索行動:「ググる」は死語。キーボードを打たない子どもたち

ここからは、Z世代リポーターいかぴーによる、リアルな観察レポートをお届けします。最も衝撃を受けたのは「検索」の仕方でした。
検索窓には「話しかける」か「画像をかざす」
今の小学生たちが何かを調べる時、フリック入力はほとんど使いません。彼らが使うのは、主に以下の2つです。
彼らにとって、検索結果のリンクを一つずつ開いて比較検討するプロセスは、もはや「面倒な作業」になりつつあります。
▼ Z世代とα世代の情報収集スタイルの比較

動画視聴の変化:「観る」だけでは退屈。「参加」して「創る」世代
Z世代も「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視し倍速視聴などを好みますが、α世代のそれはさらに進化しています。
3.受動的なコンテンツは「苦痛」
彼らにとって、ただ座ってテレビや動画広告を眺めるだけの受動的な時間は苦痛になり得ます。YouTube ShortsやTikTokも見ますが、彼らが最も熱中し、時間を費やすのは以下のような「参加型」プラットフォームです。
Roblox(ロブロックス)
Minecraft(マインクラフト)
Fortnite(フォートナイト)
これらは単なるゲームではなく、アバターを通じて参加し、自分たちでワールドを作ったり、アイテムを取引したりできる「メタバース空間」です。彼らはコンテンツの「消費者」であると同時に、生まれながらの「クリエイター」でもあるのです。
【編集長解説】広報戦略は「広告」から「遊び場(プレイグラウンド)」の提供へ
ここからは、リポーターの観察を受け、これからの企業広報が取るべき戦略の方向性を解説します。キーワードは「共創」と「透明性」です。
戦略①:「メタバース」を企業のショールームにする
α世代にとって、Robloxなどのメタバース空間は、かつての公園や放課後のたまり場と同じ機能を果たしています。企業はここに一方的な広告を出すのではなく、彼らが楽しめる「遊び場」を提供する必要があります。
重要なのは、「広告を見せられた」ではなく「面白いゲームで遊んだら、たまたま〇〇社の提供だった」という体験設計です。このポジティブな原体験が、将来の強力なファン化につながります。
戦略②:AI時代だからこそ、究極の「透明性」を武器にする
幼少期からパーソナライズされた情報に囲まれ、世界中の情報に瞬時にアクセスできる彼らは、企業が発する情報に対してZ世代以上にシビアです。嘘や誇張、SDGsを装った「グリーンウォッシュ」などは、すぐに見抜かれ、SNSで拡散されてしまいます。
AIがどんなに進化しても、最終的に人を動かすのは「信頼」です。不都合な真実も含めて情報をオープンにする「ラディカルな透明性(Radical Transparency)」こそが、AIネイティブ世代から信頼を獲得する最強の武器となるでしょう。
【まとめ】Z世代を「過去」にする準備はできていますか?
本記事では、Z世代リポーターの観察を通じて、α世代のリアルな実態と求められる広報戦略について解説しました。
彼らの行動原理は、デジタル社会が向かう必然の未来を先取りしています。この変化を単なる世代間ギャップとして片付けず、次の戦略への重要なシグナルとして捉え、準備を始めることが不可欠です。



