【CAOポチの新卒採用哲学 第3話】 ポテンシャル採用とは何か ─ AI時代に「伸び代」をどう見抜くのか ─ 

※本記事は検索課題の解決を目的とした解説記事ではなく、編集部の思想・コラムです。

導入|「ポテンシャル採用」という言葉の曖昧さ

新卒採用の現場で、
よく聞く言葉がある。

「うちはポテンシャル採用だから」

だが、その言葉の意味を
明確に説明できる企業は、実は多くない。

  • スキルは問わない

  • 未経験でもOK

  • 人柄重視

それらは確かに間違いではない。
ただし、それだけでは不十分だ。

AI時代において、
ポテンシャル採用は
これまでの“感覚的な採用”とは別物になりつつある。

第1章|ポテンシャルとは「人としての構え」だ

多くの企業が、ポテンシャルを誤解している。

ポテンシャル=

頭の良さ
コミュニケーション力
学歴やスペック

だが、AI時代において本当に問われるのは、
そうした能力ではない。

僕が考えるポテンシャルは、もっと人間的だ。

  • 失敗する勇気があるか

  • 喜怒哀楽を、ちゃんと表現できるか

  • 自分の論を持って、選択できるか

失敗を恐れ、
感情を抑え、
正解に乗っかることだけを覚えた人は、
変化の中では動けなくなる。

AIが正解を高速で出す時代だからこそ、
人に求められるのは、

「間違える覚悟」と「感じる力」、
そして「自分で決める意思」
だ。

第2章|即戦力よりも「伸び代」が重要になる理由

AIの進化によって、
スキルの寿命は急激に短くなっている。

  • 今年通用した技術が、来年は陳腐化する

  • マニュアルはすぐに書き換わる

  • 正解が固定されない

そんな環境で、
「今できること」だけを基準に採用するのは、
実はリスクが高い。

むしろ重要なのは、

  • 学び直せるか

  • 前提を疑えるか

  • 自分の失敗を言語化できるか

これらは、
履歴書や定型的な面接質問では測れない。

第3章|ポテンシャルは「環境」で開花する

ここで一つ、
重要な前提を置いておきたい。

ポテンシャルは、
本人の資質だけで決まるものではない。

どれだけ伸び代があっても、

  • 挑戦できない

  • 失敗が許されない

  • 感情を出せない

そんな環境では、
ポテンシャルは発揮されない。

つまり、ポテンシャル採用とは、

  • 人を見る行為であり

  • 同時に、環境を設計する覚悟でもある

採用と育成は、
切り離せない。

第4章|AI時代のポテンシャルをどう見抜くか

では、企業は何を見ればいいのか。

ポイントは、
答えの正しさではなく、態度だ。

  • 失敗談をどう語るか

  • 感情をどう言葉にするか

  • 迷ったときに、何を基準に選ぶか

特別な質問はいらない。

大切なのは、
対話の中で「人の揺れ」を見ること。

その揺れの中にこそ、
ポテンシャルは表れる。

結章|ポテンシャル採用は「人を信じる採用」である

ポテンシャル採用は、
楽な採用ではない。

  • 時間がかかる

  • 失敗も起きる

  • 短期的な成果は出にくい

だが、AI時代において、
それを避け続けることの方がリスクだ。

企業に問われているのは、

  • 今の正解を集めることではなく

  • 変化に耐えられる人を育てること

ポテンシャル採用とは、
人を信じるという経営判断だ。

署名

CAOポチ
(Chief Animal Officer / FANTAS Division 編集長)

“伸び代を見るとは、人の揺れを信じることだ。”

次回予告|第4話

インターンシップを「採用イベント」から「職業訓練」へ
─ 日本の採用構造を変える、次の一手 ─

2026/1/20

CAOポチ

トラコム株式会社テクタス事業部総責任者/ファンタスメディア編集長。「私はNo.1の営業マンではなかった。だからこそ、誰よりも『お客様の役に立つこと』を考え抜き、わくわくする仕事を追求してきた。」 ●Role: 事業部統括、ファンタスメソッド&FAN-J9設計 ●Experience & Expertise: トップを率いる「共感」のリーダーシップ: 採用業界歴20年以上。自身はトッププレイヤーになれなかったからこそ、現場の苦悩と顧客の本質的な課題(役に立ちたいという想い)を深く理解できる。●現在はトップ実績を持つ精鋭たちを指揮し、チームの力を最大化させている。 ●課題解決への執着とAI活用: 「売ること」以上に「解決すること」に没頭。その手段として、現在は毎日AI(人工知能)に問いを投げかけ、時代に即した最適解を探求し続けている。● 戦略的着想(ファンクショナルアプローチ): 豊富な現場経験と日々のAI研鑽を掛け合わせ、常識に捉われない「わくわくする戦略(FAN-J9)」を描き出す。

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