※本記事は検索課題の解決を目的とした解説記事ではなく、編集部の思想・コラムです。
導入|インターンは「意味がない」と言われ続けてきた
多くの中小企業が、こう口にする。
「インターンをやっても、結局採用につながらない」
「大手企業がやるもので、うちには向いていない」
一方で、大手企業はどうか。
インターンシップが、
選考活動の一部として完全に組み込まれている。
早期接触
囲い込み
内定を前提とした評価
その結果、
日本のインターンシップは、
どこか歪んだ形で定着してしまった。
第1章|中小企業がインターンを誤解している理由
中小企業がインターンに消極的になる理由は、
とてもシンプルだ。
採用につながらない
教える余裕がない
成果が見えにくい
だが、ここには前提のズレがある。
インターン=採用のための施策
と考えてしまっていることだ。
もし採用だけを目的にするなら、
母集団もブランド力もある大手が有利なのは当然だ。
だが、
インターンの本質はそこではない。
第2章|大手企業のインターンもまた、健全とは言えない
一方で、大手企業のインターンはどうか。
本来は「職業体験」や「仕事理解」の場であるはずが、
実態は選考活動の前倒しになっている。
評価される前提
落とされる前提
見られている前提
学生は「学ぶ」よりも「演じる」ようになる。
結果として、
本音が出ない
失敗できない
仕事のリアルが見えない
これもまた、
インターンの価値を下げている。
第3章|インターンは「育成」ではなく「対等な仕事関係」

ここで、インターンの定義を改めたい。
インターンシップは、
学生を育てる場ではない。
それは、
業務委託に近い「対等な仕事の関係」であるべきだ。
学生も企業を選ぶ
企業も学生を選ぶ
立場は上下ではなく対等
企業は、
実際の仕事を任せ
貢献を期待し
フィードバックを返す
学生は、
労働として関わり
成果に向き合い
自分が合うかを判断する
この関係性があって初めて、
インターンは意味を持つ。
第4章|「採用につながらなくても意味がある」という覚悟
中小企業にとって重要なのは、
採用につながったかどうかではない。
たとえ、
その学生が入社しなくても
人数として戦力にカウントできなくても
次のどれかが残っていれば、
そのインターンは成功だ。
業務が言語化された
教える側が成長した
自社の価値が見えた
インターンとは、
人を増やすための施策ではない。
組織の思考を更新する装置だ。
第5章|中小企業にこそ、インターンは必要だ
実は、
インターンシップが最も向いているのは中小企業だ。
なぜなら、
仕事の距離が近い
意思決定が早い
現場が見えやすい
学生にとって、
これほどリアルな職業体験はない。
そして企業にとっても、
自分たちは何をしている会社なのか
どこで価値を生んでいるのか
それを他者に説明できるようになる。
インターンとは、
未来の採用以前に、
自社を再定義する行為なのである。
結章|インターンを変えなければ、採用は変わらない
インターンシップを、
採用のためのイベント
選考活動の前段
として扱い続ける限り、
日本の採用は変わらない。
仕事として関わり、
対等に向き合い、
互いに選び合う。
その関係性をつくれる企業だけが、
これからの時代に人と出会える。
署名
CAOポチ
(Chief Animal Officer / FANTAS Division 編集長)
「採用の前に、仕事を見せよ。」
次回予告|第5話
経営者が旗を振らない採用は、必ず失敗する
— 新卒採用は「制度」ではなく「意思」である —





