※本記事は検索課題の解決を目的とした解説記事ではなく、編集部の思想・コラムです。
導入|採用がうまくいかない理由は、だいたい同じだ
新卒採用がうまくいかない。
インターンをやっても響かない。
説明会を開いても集まらない。
そんな相談を受けることが増えた。
だが、話を聞いていくと、
多くの企業で原因はほぼ共通している。
経営者が、採用に本気で関わっていない。
制度はある。
予算も組んでいる。
担当者も置いている。
それでも採用が機能しないのは、
そこに「意思」がないからだ。
第1章|採用は「現場業務」ではなく「経営判断」である
多くの経営者は、採用をこう捉えている。
人が足りないからやる
毎年の恒例行事
人事に任せておけばいい仕事
だが、新卒採用は本来、
経営の未来を決める投資判断だ。
どんな人に来てほしいのか
どんな価値観を共有したいのか
5年後、10年後に会社をどうしたいのか
これらが語れない限り、
どんな採用施策も空回りする。
第2章|現場に丸投げされた採用は、必ず歪む
採用を現場や人事だけに任せると、
こんなことが起きる。
忙しさを理由に後回しにされる
無難な人物像に収束する
「辞めない人」が基準になる
結果、
挑戦しない人材だけが残る。
だが、新卒採用において重要なのは、
「辞めない人」ではない。
失敗する勇気があるか
喜怒哀楽を表現できるか
自分の論を持って選択できるか
そうした人間的な構えは、
現場の都合だけでは評価できない。
第3章|大手企業が“採用を続けられる理由”
近年、大手企業では、
ボーナスを廃止し、月給へ転換
福利厚生をバブル期以上に拡充
教育・配置転換の柔軟化
といった動きが加速している。
なぜか。
それは彼らが、
新卒採用を「続ける覚悟」を決めているからだ。
短期的な効率ではなく、
長期的な人材循環を前提にしている。
ここで重要なのは、
施策そのものではない。
経営者が「人に投資する」と決めているかどうか。
第4章|旗を振るとは「答えを出す」ことではない

ここで言う「旗を振る」とは、
細かく口出しすることではない。
正解を示すことでもない
若手をコントロールすることでもない
経営者の役割は、
問いを示すことだ。
なぜ、今も新卒を採るのか
どんな失敗が許されるのか
何を大切にして成長してほしいのか
その問いが示されて初めて、
現場は「育てる環境」を設計できる。
第5章|新卒採用をやめる企業が増える本当の理由
今、新卒採用をやめる企業が増えている。
理由は、
育成が重い
即戦力がほしい
コスパが合わない
だが、本当の理由は違う。
育てる覚悟を、持てなくなっている。
育てるとは、
教えることではない。
成長できる環境をつくる
失敗しても戻れる場所を用意する
学び続けられる循環を設計する
それができないまま、
ジョブ型だけを導入しても、
ギャップは広がるだけだ。
結章|採用を続ける企業だけが、未来を語れる
新卒採用を続けることは、
簡単ではない。
だが、それを続ける企業だけが、
未来を語れる
文化を残せる
人を通じて成長できる
採用をやめるのは、
経営判断の一つだ。
だが、
続ける覚悟を持つこともまた、
立派な経営判断である。
署名
CAOポチ
(Chief Animal Officer / FANTAS Division 編集長)
「旗を振れ。答えではなく、問いを。」
次回予告|第6話/最終話
中小企業が新卒採用で戦う、ただ一つの現実解
— 50代・60代を“育成資産”として再起動せよ —





